書道教室
宇都宮市の金剛定寺客殿にて書道教室を開催しております。
日時
毎週水曜日
15:30~20:00(大体1時間)
場所
金剛定寺客殿にて
〒321-0913 栃木県宇都宮上桑島町1041
費用
入会金:1,000円(筆代)
月謝:幼児~中学生3,000円、高校一般4,000円
(競書冊子「書範」、墨、紙代含む)
備考
半紙・墨液・下敷き・文鎮など必要なものは全てこちらで準備いたします。
硬筆・写経などもご希望があれば準備いたします。
見学・体験もできますのでご連絡ください。
お問い合わせ
平澤大廣(照啓)まで
TEL:028-656-2412
LINEの公式アカウント、金剛定寺書道教室からもご連絡いただけます。
・書道教室の流れ
半紙10枚をお持ち頂き、好きな席に座り課題を練習して頂きます。
書けましたら前の方にお持ち頂き添削を受けて下さい。
最後の1枚を毎回提出して頂きます。
練習する課題は、月の初めにお渡しする、競書冊子『書範』に載っています。
課題は毎月変わり、小学生は学年ごとに、その他は幼児、中学、高校、一般の部に分かれます。
・その他
学校の課題等あればそちらを優先して指導します。
月に最低3回は行います。(研修や法務でお休みする週もあります)
書道教室の予定は毎月カレンダーをお渡ししています。公式LINEからも毎月ご案内します。
筆はお寺に置いておくことも出来ます。
老若男女問いません。お気軽にご連絡下さい。
ご挨拶
金剛定寺副住職の平澤照啓(しょうけい)と申します。この度、書道教室を開かせていただくこととなりました。
私が書道を始めたきっかけは、将来塔婆やお位牌を書くときに必要だからという安易なものでした。習い始めたのは中学生の時で、3年間書道教室に通い、大学では書道部に入りました。そこで現在の師匠でもある赤平泰処先生に出会い、現在も月に数回、先生のお稽古場がある東京まで通っています。
中学生の時は、書道教室という名前ではありましたが、半紙の横にお手本を置いて練習するいわゆる習字というものでした。大学でも同じような練習を予想していましたが、想像とは違い、身長以上の紙に自分で構成などを考え、展覧会に間に合うように、作品を書く日々でした。書は白と黒の世界であり、そこに自分の世界(作品)を創作していくことが書道です。今まで習字しかしてこなかった私にとって、作品を創作するという行為は、何もわからず手探りで大変苦労しました。まず作品を作るにあたって、どういう字が上手いのかを学ばなければなりません。1つには先生が書いてくれた手本を半紙に真似して書いたり(=習字)、昔の上手いとされる字が載っている本(古典)を半紙に臨書(手本を見て真似して書くことを)して体得したり、学び方は様々です。また、色々な作品を鑑賞して表現方法を学び、作品作りへと生かしていきます。表現方法とは筆の使い方や線の引き方、余白の使い方など、書く人の性格も含め作品に表現されていきます。半紙練習により字形を学び、作品を鑑賞し眼を養う。その繰り返しにより文字の造形美の理解を深め、自身の人間性を加味し作品を完成させていきます。
書道新米の私にとっては、ただ書いて練習するしかありません。当時は鑑賞眼も養われておらず、古典や作品のどういう所がポイントなのかもわからず、ただ漠然と鑑賞するだけでした。書道の楽しさもわかりませんでしたが、将来必要だからと自分に言い聞かせ練習に励む日々です。書き続けるうちに書道を好きになるしかありません。練習を重ねるとともに、赤平先生を初め、諸先生や諸先輩方からご指導をいただき、少しずつではありますが、書道の鑑賞の仕方や、作品の創作の仕方などがわかってきました。大学2年生になると主任という部の頭を任され、2011年には大廣(たいこう)という雅号をいただき、より一層書道に励みました。半紙での練習や作品を書き込んでいくと、その都度新たな発見があり、その新鮮さに魅了されていきました。
現在では年に5回前後作品を出品しています。作品を創作してく度に書道の奥深さが垣間見られ、その道に終わりはないと感じます。
塔婆や位牌の文字を上手く書くべくして始めた書道ですが、書道を通して、奥深さや楽しさを知り、それを少しでも伝えていけたらなという思いに到り今回書道教室を開かせていただきました。私が今まで学んできたものや、これから学ぶことを地域の皆様に還元していく事が、私が書道を続けていく活力であり、使命だと感じています。まだ書道を始めて十数年ですが、共に勉強させていただけましたら幸いです。少しでも書道に興味があればお気軽にご連絡ください。
出品作品ギャラリー
2019年1月20日~26日に開催された貞香會総合書展に、大作を出品させていただきました。
第53回貞香書展につきましては、こちらをご覧ください。パンフレット
特別審査員 橋利郎先生(大東文化大学教授) 選考作品 特別賞
二十五点の候補作の中からまずは九点を選び、それらを並べて慎重にこの一点に決した。
李白詩を対の紙面に行草でまとめた、得意の手法と見え、卒意の大胆さに勝っている。
日頃の修練が遺憾なく発揮された作だろう。優れた感覚が紙面を支配している。
こうした才気を抑え、新たな領域に歩を進めることで、さらに作家としての魅力が増してゆくのではないだろうか。