写経コース
写経コースについてご案内いたします。
日時
毎週水曜日
15:30~20:00(大体1時間から1時間半)
場所
金剛定寺客殿にて
〒321-0913 栃木県宇都宮上桑島町1041
費用
入会金:1,000円(小筆代含)
月謝:3,000円(固形墨、写経用紙はこちらで用意します)
お問い合わせ
平澤大廣(照啓)まで
TEL:028-656-2412
LINEの公式アカウント、金剛定寺書道教室からもご連絡いただけます。
般若心経一巻を写経していただきます。
◆ 硯、固形墨、写経用紙はこちらでご用意します。小筆はお持ち下さい。
◆ 墨をすり、精神を落ち着かせ般若心経をお書き下さい。
◆ 書き終わりましたら、総評致します。書き順等わからないところはご指導致します。
◆ 般若心経以外に書きたいお経がありましたらご相談下さい。
写経について
写経とは、文字通りお経を写すことですが、それ以外に、書き得たことによって満ち足りる心と、精神的な潤いある、明るい生活に入る修養として、現代まで伝わってきました。『写経入門』の著者田中塊堂氏は下記のように述べています。
われらの先人は、(中略)悲願を一管の筆に託し書写して倦む¹ことを知らなかった。そして、これによって確固たる信念を養い、堅忍不抜²の精神をい、しかも永い伝統をもって今日のわれらを育成して来たのである。
むべなるかな³、一滴の水、一の墨、ともに和合して法身⁴の文字を織り成すとき、われらもまた、おのずから清浄無垢の心境に導かれるのを覚える。そして、自分のより生まれる一字一字に対して一種の崇高ささえ感じる。それは、たとい瞬時といえども、その清浄心こそ写経の持つ大きな力であって、人生開悟の道はここに初めて一歩を踏み出し得るからである。されば、その持続は、精神陶冶⁵の大本であり、人間形成の哲学であらねばならぬ。人生の真意義を見出すものは、自分をいて他にないのである。
う
けんにんふばつ
ほっしん
とうや
¹ 倦む(うむ)…怠る。なまける。
² 堅忍不抜(けんにんふばつ)…我慢強くこらえて志しを変えないこと。
³ むべなるかな…いかにももっともなことであるなあ。
⁴ 法身(ほっしん)…大乗では究極・絶対の存在に名づけ、一切の存在はそれのあらわれであると説く。真理を身体としているものの意。真理そのもの。
⁵ 陶冶(とうや)…(陶器を造ることと、鋳物を鋳ることから)人間の持って生まれた性質を円満完全に発達させること。
とあります。(脚注は私がつけました。)つまり、写経はただ単に字を写すだけではなく、一文字一文字に仏を感じたり、想いを託したりと、自身の精神を養うのにとても意義のあるものだと書いてあります。
写経をする理由は人それぞれあると思います。単に書いてみたいから、自身の修養のため、亡き人の供養のため等々。いずれにしても慌ただしい現代社会において、精神を安らかにし、邪念を払い写経に集中する清浄な時間はとても尊いものであります。もちろん、枚数を重ねていけば自然と上達する字も写経の功徳であります。
少しでも写経に興味がある方はお気軽にご連絡下さい。
上達例
写経初日
写経約4ヶ月目